バラの系統について
バラの歴史と成り立ち
バラの原種はヨーロッパからアジアにかけて広く分布しています。バラがこの世に誕生したのは約3000万年前と言われており、その優美な姿と甘美な香りから長い間人々に愛されてきました。
		
	 	18世紀末から19世紀初めになると、皇帝ナポレオンの妻・皇后ジョゼフィーヌがバラを愛し、収集だけでなく、交配育種も盛んに行わせました。
		次々と新しいバラが誕生し、19世紀半ばには3000種を超えるバラが存在したそうです。
		
		それまでの系統では大輪で色も多彩ですが、四季咲きにはなっていなかった西洋のバラ。一方で四季咲きなものの色の多彩さには欠ける中国期限のバラなど、それぞれの系統で長所と短所がありました。
   	  ところが、1867年フランスで、この性質の両方を持つハイブリットの大輪の四季咲きのバラ、〈ラ・フランス〉とういうバラが誕生します。このバラを境に後のものをモダンローズ(現代バラ)と呼び、それ以前の園芸品種はをオールドローズと呼ぶようになりました。
中輪・大輪とは?
正式な定義ではありませんが、一般的に花径5〜8cmのバラを「中輪」8〜12cmのバラを「大輪」と呼びます。四季咲きとは?
春から秋(地域によっては初冬ごろまで)にかけて複数回、開花するものです。木立性とは?
茎が自立して咲くタイプのものです。逆につる性は自立しにくいのでフェンス等に誘引をします。
 オールドローズ
(原種系)
とくに歴史のあるバラの品種グループで、 一般的にツル性があるとされています。 多くのバラが二季咲きであるのに対し 一季咲きであることが多いです。 円みを帯びた花弁が幾重にも重なる花姿が多く愛らしいです。
		クライミングローズ
(つるバラ)
			つるバラは、アーチ、壁、オベリスク、ポールなどに
			誘引して、庭に高さを演出するのに役立ちます。
			枝が硬くて曲げにくいので、低いフェンスなどには
			向きません。多くは春のみの一季咲きです。
		
		ハイブリッドティーローズ
(大輪直立)
			春から初冬まで年間を通じて複数回花が楽しめる四季咲き性の大輪品種です。花弁はふんわりと大きくモダンな印象です。紅茶の香りがしたことからティーローズとつけられたとも言われ、香りも良い品種が多い系統です。
		
		フロリバンダローズ
(中輪木立)
「フロリバンダ」とはアメリカで名付けられた系統名で「花束」を意味しています。枝先にいくつかの花がまとまって咲く姿がブーケのようです。木立ち性(ブッシュ)で四季咲き中輪種が多いです。
		ミニチュアローズ
(ミニバラ)
			ミニバラは、木立ち性で、チャイナ系のオールドローズの小型の性質を受け継ぐバラです。
コンパクトな株に極小輪から中小輪の花を咲かせ、環境がよければ、春から秋まで咲き続けます。
		
		バラの植えつけ方
 
	
 
	
	
 
	
 			鉢の底が埋まる程の鉢底石を入れます。
 
			鉢の2/3程の培養土を入れます。
	
			注意!!
			春に買った苗で、根が容器に
			巻きついてしまっている場合は
			外側から優しく叩いて
			外すようにします。
			株が弱ってしまうので決して
			無理に引き抜かないで下さい。
			春以外に購入した苗ならば
			底面を少しだけほぐして
			取り出してもOKです。
		 	根鉢を崩さないようにそっと抜く。
 
			苗を鉢の中央に添え用土を加える。
*用土は接ぎ目の少し下までにします。
*鉢の縁から3-5cm離しましょう。
			
	
 
			肥料を施します。
		 	鉢底から水が出てくるまでたっぷりと
水をやりましょう。
 
	
 
	
	
		日当たりの良い場所を直径40cm×深さ40cm ほど掘り起こす。
		 起こした土にバーク堆肥と肥料を入れてしっかり と混ぜ合わせ、2/3程を穴の底に戻す。
	
			注意!!
			春に買った苗で、根が容器に
			巻きついてしまっている場合は
			外側から優しく叩いて
			外すようにします。
			株が弱ってしまうので決して
			無理に引き抜かないで下さい。
			春以外に購入した苗ならば
			底面を少しだけほぐして
			取り出してもOKです。
		 	根鉢を崩さないようにそっと抜く。
 
			苗を鉢の中央に添え用土を加える。
*用土は接ぎ目の少し下までにします。
			*鉢の縁から3-5cm離しましょう。
	
		苗を中央に据え、接ぎ口が3?5cm程度出るように 残りの土を戻す。
		 地面が乾いたら支柱を斜めにさし、風などで倒れ
			ないようにする。
			 
土手から溢れないよう5?10Lの水やりをする。
バラの管理方法
バラの春夏秋冬
植えつけ
春に買った苗はなるべく早く植えて下さい。根鉢はくずさず、購入時の鉢やポットよりも二回り大きな陶器の鉢に植え替えます。鉢は半日以上日が当たる風通しのいい場所に置いて下さい。
	病害虫予防
バラは病害虫の予防が大切です。病害虫への耐性が低いバラは、被害が出やすいのです。枯らさないようにもしっかり予防をしましょう。病害虫には次のようなものがあります。
		
	
剪定
夏の剪定はしなくても一季咲の品種でなければ秋に再び花は咲きますが、剪定をするとまとまりのある美しい株姿になります。ぜひ夏の剪定を行ってみて下さい!一季咲の品種でも、翌春にコンパクトな姿で花を見ることができます。
	鉢替え・植え付け
バラは何年も同じ土で栽培を続けると、年々生育が悪くなります。およそ2?3年を目安に、鉢替え、土替えを行って下さい。秋のバラの植え付け方法は春と同じです!根鉢をくずさず、二回り大きな鉢に植え替えてください。
	
誘引
つるバラは冬に誘引を行います。オベリスクは基本、らせん形を描くように誘引していきます。不要な枝を取りながら、固定していきましょう。
	剪定
冬の剪定は躊躇せず、大胆に行って下さい。葉を全てむしり取り、その後不要な小枝や枯れた枝を切り取りましょう。その後、整えたい形に合わせて大胆に切り詰めて下さい。
殆どの場合、枝の先にある葉芽が次に伸びる枝になります。枝の方向が内向きに混みあわないように剪定する場所を決めます。
	